旧三池労組会館跡(タシロ建設)
福岡県大牟田市高砂町にある旧三池労組会館跡。1990年代に建てられたが、2004年に売却され屋上に立っていた三川坑慰霊碑は荒尾市の成田山大勝寺へ移転し、資料は2005年に九州大学・大牟田市立図書館・大牟田市石炭産業科学館に寄贈された（大原、2015）。
2023年9月時点googlemapには反映されていないが、現在は画像の通り「タシロ建設有限会社」の看板があり、同社所有と推測される。
大牟田の地名（石川保）によると、高砂町の地名は大正8年（1919）に旧三川町が大字小字の地名を廃止し、鴨牟田・磯・外園・大縄田を統合して設定された。藤原定家の撰した『古今和歌集』の注釈書である「顕註密勘」の中に高砂の解説として「高砂は山の惣名なり、いさご積もりて山となる心あり」という記載がある（高砂市史高砂町史誌、1980）ことから、伝承としてこのあたりに砂丘状の地形があったのかもしれない。