團伊能、大牟田に来たる
大牟田日日新聞記事より。
当時、25年1月に参議院議員補欠選挙が行われ、既に1947年の第一回参議院選挙で当選した参院議員だった團伊能（團琢磨の長男として、團琢磨が大牟田滞在中に生まれ、KBC会長、国際文化振興会常務理事も務めた。）が石橋健蔵参院候補(民主自由党)の選挙応援で大牟田に来ている。現在と参院の選挙制度が異なり、参院の選挙区は現在と異なったようである。
選挙には石橋候補のほか、吉田法晴（社会）、共産党の高倉金一郎、無所属の松本七五、農連の宮城孝治の4候補が立候補した。
團は大牟田日日新聞の取材に答えて
「米国では炭鉱町は金が動くだけに文化的にも水準が高く美術品でも一流のものがあつまっている。日本はそうはいかない。大牟田もその点さびしい。私は大牟田生まれの大牟田育ちで福岡久留米等にも深い関係があるが、生まれ故郷の大牟田は特に懐かしい。今度は選挙のことで出てきたがまたそのうちゆっくりでてくるつもりだ」
と語っている。
その後、團は1950年まで参議院議員を務めた。大牟田にきたかどうか不明だが、おそらくリップサービスのつもりであったろう。
團が応援した石橋候補は次点で敗れた。大牟田界隈での投票率は低く42パーセントであった。
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