有吉新吾氏はこう語る


いま、振り返ってみると、三井三池爭議の根本は向坂教室で鍛え上げられた左翼活動分子が中心となって、それに左翼勞組が加わって革命を夢見ていた點にあったと思いますね。だから石炭産業や會社がどういう状況に置かれているか、なんていふことは眼中になかった。要するに三井三池を騷擾状態に陷らしめやうといふ左翼理論なんですよ。左翼活動分子を排除しなければどうにもならない。ある程度のところで妥協していいといふやうなことではなかった

有吉氏は京大卒。元三井鉱山社長・会長、元日本石炭協会会長。1911-2004. 出典:証言・戦後経済史(日本経済新聞社刊、1988年)

 




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